癌ステージⅣを5年生きて 38

散骨の風ディレクター KYOKO

猫のシグちゃん

今日は、疲れていて真面目な話は書けそうにないので、猫の話の続きを書く。元気で居るのも幸せな気持ちにしてくれる猫たちのお陰だ。

昨日、猫の時雨ちゃんの事を書かなかった。時雨ちゃんは、普段シグちゃんと呼んでいる三毛の雌18歳だ。この猫は、猫らしいと言えば猫らしいが、何となく可哀そうな猫だ。人懐こいのに甘え下手で、可愛げがない。強引に人に甘えるのにゴロゴロのどを鳴らせない。猫の「ゴロゴロ」喉鳴らしは人への癒し効果抜群で、これを聴いたら私などイチコロで参ってしまう。シグちゃんは漁港暮らしのせいか、魚に目が無い。マグロ、アジ、鰯、ホタテ等が好物だ。他の猫は魚や肉に興味を示さないが、シグちゃんは、買物から帰ると、しっかり魚の臭いを嗅ぎ分け、おすそ分けするまで泣き続ける。それからシグちゃんは性格に問題がある。人には媚びるのに弱い物いじめをする。私の居ない所でSORAをいじめるのだ。SORAも負けずに戦うが、結局負けて隅に隠れる。ゾウさんとは夫婦気どりで、お互い仲良く顔を舐め合っていると思うと、急にゾウさんをボコボコにする。私たちは差別して居る訳ではないが、シグちゃんはSORAへの嫉妬が凄いのだ。シグちゃんの特技は身が軽いので、私たちが座ろうとしている所へ先回りして座ることだ。つい、圧し潰しそうになる。ゾウさんは重すぎて、SORAは片足が少し悪くて、高い所へ飛び上がるのが苦手なのだ。SORAも私が居ればシグちゃんに強気に出る。時雨ちゃんは顔も可愛いし、1匹で買われていれば良かったのに、何で捨てられてしまったのだろう。

猫の気持ち

私は、長年たくさんの猫を飼ってきたので、猫の気持ちが良く分かる。分かるだけに痒い所に手が届くほど世話をする。そうしてあげないと切なくて、可哀そうでしかたが無いのだ。猫にとって人間は神様だ。大事にされるもされないも神様次第。ゾウさんは、目で訴えたり、鳴いたり、手を使ったり、とにかくわがままで、意に沿わないと「フー」と一応怒って見せる。ゾウさんだけがベランダに出る特権を持っていて、玄関から見張り付きで外にも出る。出てもほとんど家の前でお腹を出してひっくり返ったり、廊下を眺めているだけだ。時々臭いを嗅ぎながら隣の部屋の前まで行く。それでも人の気配がすれば、すぐに戻る。真夜中だと興奮するのか、階段を上がって、うちの真上の部屋の前まで行ってしまう事も稀にある。私はいつもリード持って見張っているので、いつもゾウさんの後を追い、帰りは嫌がるのを引っ張って帰って来る。とにかくゾウさんは重いし、面白い。

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