癌ステージⅣを5年生きて 48

散骨の風ディレクター KYOKO

言い訳、なぜ太るのか

中年を過ぎるとみんなお腹が出てきて、ある程度太る。しっかり運動やエクササイズをしていなければ尚肥る。まれに特別な事をしなくても太った事がないまま年を取る人がいる。そういう人は、普段から体を動かす事が好きで、じっとしていない、怠け者ではない人だ。そして美人は努力をして痩せ、努力が身についている。それは、自分で自分を美人だと知っていて、昔からの崇拝者をがっかりさせたくないのだと思う。美人なのに太る人は、気が良くて、いろいろなことを気にしない人だと思う。

アメリカで体験したことから言えば、裕福な人はほとんど太っていない。やはり美容にお金を掛け、健康を気にし、ランニングやエクササイズや水泳を欠かさない。それに引き換え、低所得者は間違いなく太っている。いつも仕事で疲れ、運動をする余裕がなく、安いスナックをたくさん食べ、横になってテレビを見るのが精一杯なのだ。もちろん何にでも例外はあるが、私もほとんど後者だ。アメリカに居た時は、洋服がSサイズで入った。今もMで済むかも知れない。

昔は痩せていた

中年以降太った人は、みな「若い頃は痩せていたのよね」と言う。

もちろん、私もそれが言いたかった。本当に子供の頃から、常に痩せっぽちと言われ、「もっと太らなきゃダメだよ」と言われ続けていた。戦後の日本では、少しふくよかなのが好まれていた。女優さんもぽっちゃりしていた。私は太らない体質で、決して太る事はないと自信を持っていた。夫は「太ったら離婚だ」と冗談で言っていたが、そんな事が起こるはずがないと思っていたからだ。しかし、散骨の仕事を始めた頃から、少しずつ太り始め、もう見る影も無いと思っている。夫は太ったり、痩せたりが激しく、それぞれのサイズの洋服を常に持っている。とにかく私は、ストレス太りだ。疲れれば2人でどうしても甘い物を食べてしまう。洋風、和風を問わず甘い物が大好きだ。それでも12年前までは、2人でウォーキングをしたりしていた。もともと夫は体育会系なのだが、格闘技が好きで、空手をやっていた頃は痩せていた。体操やジョギングは軟弱と言ってやらない。ヨットで日本を出る前には、ジムに通い、エアロビクスまでやっていたのに。やりたくない時には屁理屈を言う。私は踊ることが好きで、30歳の時にはジャズダンスをし、その後エアロビクス、小豆島ではフラメンコもしたのに。食べ物のダイエットは本当に続かない。

もう1つ言い訳を

私は今、思い出すままに書いているが、あまり大事だと思っていない事やいい加減に覚えている言葉があったりする。それを今ここで少し訂正したい。

東大病院は外来棟がAとBに別れ、A棟が南と北に分かれている。私が言っていた古い建物はB棟だった。今はB棟が無く、新館が建っている。

それから二宮先生に頂いた本で、ルイ14世を16世紀と書いたが、17世紀の間違いで、マントノン夫人をマントナン夫人と書いていたかも知れない。気になっていたので直したい。

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