散骨への「風」の想い

一期一会を大切に!

2007年新潟県親不知

私たちの仕事「海洋散骨」は、物を売る仕事ではありません。お客様とお会いできるチャンスは1回しかないかも知れません。それだけにその出会いを大事にして行きたいと思っています。最近は、リピーターの方も増えてきて、それは前回お会いして船に乗られた方の散骨であったりもします。それは懐かしい友人を失ったような寂しさを感じますが、生前に故人にお会い出来ないことの多い仕事だけに、いっそうの親しみを込めて海にお還しさせて頂いております。

ほとんどの生前にお会いしたことのない方の散骨のときも、私たちは、その方が何を愛し、どんな風に生きていらしたか、確かにここ地球という星に在ったということを思いながら海にお還ししています。それは委託散骨の場合も、ご家族の代わりに故人の人生を思い、偲びながら海にお還ししています。

荒れる海を渡ったからこその安全への配慮

Ondine(1992年カナダ)

私たちは夫婦で、1992年に日本からベーリング海を越え、アラスカ、カナダ、中南米へとヨットで旅をし、2年間海の上での生活を経験しました。海の素晴らしさ、海の怖さを知り尽くす旅でもありました。

北アメリカ大陸の海岸線をなめるように進み、出会った人々の親切も忘れられません。地球儀にmm単位の線を書きながら、地域の地形、風土、気象を学び海に出るということがどういうことかを身をもって学びました。

太陽の燦燦と輝く広い海、イルカやクジラをはじめ多くの生き物が生息する青々と美しい海、それは何時間、何週間見ていても見飽きることがありません。そんな素晴らしい海にご遺灰を放ち、そのご遺灰が青白く広がり、海に溶けて自然の中に還っていくとき、この上ない感動を覚えます。

1992年北太平洋

海洋自然葬、海洋散骨の感動は、決まりきったセレモニーや形ばかりのフォーマルさから生まれるものではありません。海という大自然に触れているからこそなのです。お経がなくても自然の力が作用し、浄化し癒してくれます。

私たちは多くの海での経験から、何よりも安全に配慮し、変り易い気象、揺れ動く船、多くの障害物、そして不測の事態に備え、無事に海洋散骨を終えられるように最善の努力をしています。

「風」の合同散骨は天候以外で延期したことはありません

当社の合同散骨は、現在月に2回程度、場所を変えて募集しております。 海域は、主に東京湾、相模湾の三浦半島周辺です。

また、最大の特徴は、儀式にとらわれることなく、自然体で散骨に臨んでいることです。何組かのご家族が、乗り合わせても、ご家族ごとに思い出の音楽をかけ、ご希望の花と供養の飲み物をそれぞれ用意し、プライベートな雰囲気の中で海にご遺灰を、お還しします。