風の中の私 23

──やっぱり懲りない書く事は──

夫婦コラボ展「森のかたち」

今週の始め、山梨県北杜市で開かれていた尊敬するご夫婦のコラボ展に行って来ました。前にご紹介した私の敬愛するシロさんとおフミさんの作品展です。お二人の共同制作の個性的な椅子を始め、素敵な作品が沢山有りました。そこは北杜市にある小さなギャラリーで、亡くなられたお友達の家を改造して作られた「ギャラリイグレト」です。本当は、去年開かれるはずでしたが、コロナで1年延期になりました。

森の中にあるそのギャラリーは、自然とマッチして素敵な空間で、作品もお二人がそこでやりたいと思っていらしただけにとても良い雰囲気になっていました。おフミさんは、2度もアメリカのナバホインディアンと生活した体験もあってナバホの織物に魅せられていらっしゃるようでしたが、私は、おフミさんの個性的なセンスにより、ナバホ織を超えた洗練された素晴らしい作品を観る事が出来ました。私も時間が有れば、織物はやりたい事の1つでしたが、私が思っていたのは、着物など伝統的な物で、そんな職工さんへの憧れが有ります。女工哀史みたいですが、伝統工芸に何十年も携わっていらっしゃる方は、大変なのでしょうが、羨ましくも有ります。東京も八王子は織物の町でしたが、前に住んだ昭島の家の前は桑畑でそんな名残が有りました。

ギャラリーには、お二人のお友達が遠くから沢山集まり、同窓会の様でしたが、皆さん何らかの作家で、個性的な方が多かったです。何かを作り出す才能がある方は、本当に羨ましいです。ナバホの糸は、特殊な羊から取られた物だそうですが、普通の羊を飼って糸から作れたら夢のようだと思います。小豆島で一度オリーブ染めの体験をしましたが、自然の草木染が大好きです。染物もそのうちやりたいと思い、セットを買ったのですが、無駄になってしまいました。夫は金つぎのセットを買いましたが、まだ使っていません。欠けた食器はそのままです。私は自分が不器用なのを知っているので、簡単には、新しい事に手を出しません。それに創造力が無いので、単純な編み物や、手芸の簡単な繰り返しの物が好きで、気分転換に時々やります。単純な物ほど結果の良し悪しが出るので、いつもがっかりです。イメージと違いすぎます。

私は落葉松の黄葉が好きで、軽井沢まで足を延ばしましたが、まだ色づいて無く、残念でしたが、森を見られただけでも満足です。秋のドライブそのものが、とても良いです。今の車はオープンになるので、風を感じて乗っているのは、最高です。若い頃は、バイクの後ろに乗り、風を楽しんでいましたが、もう、車がいいですね。冬でも厚着をして出かける事も有ります。前に彗星を見に行った事が有りましたが、それも素敵な経験でした。空気を感じながら移動すると町が変わって、急に気温が変わり、それで違う町に入った事が分かります。そんな感じが良いのです。スキー場に居た頃、前のガラスも倒したジープに乗せて貰った事が有りましたが、自由な感じがいっぱいでした。

私はペーパードライバーで運転が出来ないので、今年、免許を返しましたが、自転車やバイクに乗れる人が羨ましいです。自転車も良いでしょうね。三輪車は乗れそうですが、今更買おうとは、思いません。無責任に乗っているのが、やはり一番良いです。幸い良い運転手がいるので、感謝です。

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