「レッドシャーク」のガンボーイ達


昨日、散骨終了後、部品加工のため油壺へ向かい、ブイに舫いを取る。緑に囲まれた入り江に多くのヨットが停泊している。外海から訪れると格別の安らぎを感じる。
老舗の「油壺ボートサービス」に錨の部品の加工をたのみ、仕上がりをティータイムで待つ。
見覚えのある、赤と白の艇体のヨットが静かに入港してくる。「レッドシャーク」だ。日本のヨット黎明期より、多くのセイラーに刺激を与え、育ててきた伝説のヨットだ。
甲板では10名程の小中学生と思われる少年達が、無駄の無い動きで寡黙に停泊の準備に忙がしそうだ。
バウ(船首)で見張りをしていた少年と目が会うと「こんにちは!」と元気な声、他の少年達も一瞬手を止め、視線をむけ声を揃えて「こんにちわ!!」の合唱だ。船尾の姿勢の良い老人(失礼!)へ目礼する。このヨットの現在のキャプテン正木さんのようだ。海上自衛隊で潜水艦艦長だった方だ、今は少年たちの先生だ。
15年ほど前、ニューヨーク、ロングアイランドのオイスターベイや、カナダの首都ハリファックスでの思い出がよぎる。ヨットクラブの連合体「パワー・ボート・スコードロン」と云う組織がある。ゲストとして招かれた折、少年達が私のボートの着岸に始まり、クラブハウスの案内やお茶のサービスなど、お世話になる。帆船時代からの英国海軍伝統の教育「ガンボーイ」たちであつた。
日本のヨット界は高齢化し、なかなか若い人が新たに入って来ない、マリーナには老人が目立つ。高齢艇の「レットシャーク」は簡素な装備で清潔感がある、目を輝かせた少年達を乗せ奥の泊地へ進んでいった。
良いものを見た感動が残った。

写真中央のヨットは、剣崎沖を快走する「レット シャーク」

船長

コメントは停止中です。

オフィシャルサイトに戻る