お客様の声・風の声 2005年3月
2005/03/15 潮の流れと共に世界中を周る
2005/03/09 ショックで悲しい結果に
2005年3月15日
潮の流れと共に世界中を周る
ご両親の散骨をされたNさんから、お手紙を頂きました。承諾を得、掲載します。
前略
先日は大変お世話になりました。散骨を終え、子供として何とかできる範囲のことをし終えられたとほっとしています。
潮の流れと共に世界中を周ると、お話し下さったことは、海外に出掛けることが好きな私にとっても温かい言葉でした。
散骨に至るまで、ご面倒でも何度かメールを返して頂き、ありがとうございました。散骨を選んだことを本当に良かったと思います。
ありがとうございました。
草々
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2005年3月9日
ショックで悲しい結果に
東京のMさんから、資料請求のメールが来たのは、1月下旬のことだった。年齢が30代で「生前のご相談」というのが、とても気になっていた。しかし、ご両親の代理だったり、頼まれてというケースはよくある。それでも本人が病気だったり、「死」について考えているような予感もあり、とりあえず、「何かお困りのことがあれば相談にのれます」という手紙を添えて資料をお送りした。
それからしばらくして、メールで生前の申し込みが来た。格安委託コースで、音楽もなし、花もなし、お酒等もいらない。黙祷も無用という内容であった。
そして連絡はメールか速達でと書いてある。
かなり危ない気がして、メールで相談に乗りたいと返信したが、それっきり連絡はなかった。電話番号は書いてない。住所が、1週間前に自死があった団地なのも気になっていた。それに偶然ではあるが、同じ団地内に散骨のお客様がいて、1ヶ月位前に行ったばかりのところだった。
今年の冬も、車での集団自殺が多かった。家から歩いて40分位の散歩コースでも6人が亡くなった。その場所まで行って見て、なんとも言えない複雑な気持ちになった。その場所のなんとない光景が目に焼きついて離れない。昔、テレビで見たオランダで安楽死した若い女性の最後のカメラを見ていた目のように。
時々、気になっていながら何も出来ないでいた。どこまでお節介をしていいのだろうか。前に癌だという女性の相談に乗っていて、いろいろその方のことを考え、サジェスチョンしているうちに、なにか考えが合わなかったのか、プッツリ連絡が途絶えた。
そして、昨日、Mさんのお母様から電話があった。27日に自死されたということだった。遺書の代わりに「風の散骨」の記入された申込用紙にお金が添えてあったいう。
何の力にもなれなかった。もっと積極的に関わらなければいけなかったのだろうか。お節介を承知で、煙たがられてもアクセスすべきだったのでは・・・。
不思議なことにその日、ある電話があった。散骨とは何の関係もない21歳の女性からである。「どうしていいかわからなくて・・・」と彼女は言う。友達がうちの電話番号を教えてくれたと言う。無力ではあるが、出来る限り彼女の力になりたいと思った。
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