お客様の声(風の日誌)

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2007年2月

2007/02/19 「月光」を巡る2つの死

2007年2月19日

「月光」を巡る2つの死

先週の土曜日に合同散骨があり、3名の方のご遺骨を城ヶ島沖の海にお還した。

その中の1人は、まだ12歳の少年である。くも膜下出血ということで2ヶ月の闘病後亡くなられた。ご両親とその友人が参加されたのだが、じっと耐えていらっしゃるお2人のお気持ちを痛いほど感じてしまう。

お母様のリクエストで、ベートーベンのソナタ「月光」をお掛けしたが、あまりにも美しく悲しいメロディに涙を抑えることはできない。その曲は、ピアノを習っていたS君が春の発表会で弾きたいと言っていた曲だそうだ。

それから2年、本当は、クラスメートのサインが入ったサッカーボールも海に還したかったのだが叶わず、オレンジジュースとバレンタインデーの前の日に逝った彼へチョコレートを捧げた。

そして、その日一本の電話が入った。生前予約なさっていたHさんの後見の方からだった。Hさんは1人暮らしで身寄りがなく、昨年の6月に生前の予約をしたいということでお電話を戴いていた。そのときはお元気で80歳を過ぎたので、用意しておきたいということだった。

その後、きちんとした遺言書と申込書が届き、受諾書をお送りしてあったのだ。彼も自分の散骨のときは、ベートーベンの「月光」を掛けてほしいと書かれてあった。そして安いのでいいですから赤ワインを。季節が春なら桜、秋になら白菊と書かれていた。

昨日、彼は火葬され、私もお骨を拾わせて頂いた。来月なら桜の花で送れそうである。

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