お客様の声・風の声
2007年8月

2007/08/31 夏の終わりに
2007/08/15 結果より経過

2007年8月31日

夏の終わりに

昨日を含め3日間、東京渋谷にて「自分らしい葬送」を考えるシンポジウムが行われた。

私たちも海洋散骨に関する講演を頼まれ、昨日「海洋散骨の実際」についてお話しした。来場者は、3日間で述べ100人を超す程度であったが、新しい葬送に熱心に取り組んでいらっしゃる業者の方たちとお会いできたことは、非常に有意義であった。

その中で、魅力的な僧侶の方にお会いした。彼は、千葉のいすみ市で樹木葬を始められた方で、日本に里山を増やしたいという思いを持っていらっしゃる。
従来の僧侶のイメージとは違う、権威や威厳とは別世界のざっくばらんで、人間味に溢れ、とても誠実そうな人だった。

同じ自然葬においても海、山と選択肢があり、私たちも彼のところを1度見学し、里山での樹木葬も是非ご案内したいと思った。

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2007年8月15日

結果より経過

今年の夏は、個人的に異常な忙しさが続き、今、やっと一段落、と思ったらぎっくり腰になり、風邪もうつってしまった。

散骨の仕事も忙しいのだが、一人で何役もやっているので、本当に休む暇もなかった。いろいろ日誌に書きたいこともあったが、書けないまま今日まで来た。

放送大学の科目試験を、この歳で10科目もとるのは、無謀だと思いながら臨み、それも夏の忙しい盛りに、恒例のイベント『ジャズ・フェスティバル』や本の出版のトラブルなどとても勉強どころではなく、記憶力の衰えに集中力の減退、思考も鈍り、最悪のコンディションながら、どうにか10科目クリア。

良い成績を残したいという望みも、今は、Cでもいい、単位が取れればという心境だ。

忙しいスケジュールの中、大宮まで面接授業に通う予定が、急にぎっくり腰になり、欠席を余儀なくされた。でも、少し休みなさいというサインかとも思った。それでも2日後の仕事に備え、近隣の整形外科を片っ端から探し、注射を打ってもらう。木曜日は整形外科の休みが多く、おまけに夏休みなのだ。

この仕事も体が資本、コルセットを巻いて、仕事もクリア。しかし猛烈な暑さで、コルセットは辛い。

そして、いよいよ本題だが、散骨は自然相手で、天候に左右されるのは、勿論だが、いろいろな条件が重なるので不測の事態も発生しやすい。だから、当日良い結果に終わらないことも時々ある。しかし、それも計算に入れ、人為で何とかできることは、できるだけ最善を尽くすのだが、結果が伴わないこともある。

以下は、私のぼやきだが、「真夏に桜吹雪」のテーマは、見事に失敗してしまった。桜にこだわっていらしたAさんのアイデアは、バラの花びらを桜に見立てるというものだった。私もそれなら出来ると思い請け負ったが、天気の関係で確実に実施が決まるのは前日である。

花の予約ができず、前日に何軒も花屋を回ることになる。それでも確実にあるとは限らないので、3日前から薄いピンクのバラを見つけては、無駄になるかもしれないのを覚悟で買い集めた。

しかしその時点で、お盆の時期だけに花屋の仕入れは、菊やりんどうというお墓参りの花中心で、バラは少なかった。そして悪いことに金曜日であるから、もう月曜まで花の入荷はないという店がほとんどだった。

私は、桜のイメージということにこだわり、ソメイヨシノの色に近いバラを探したが、それは皆無で、何とか薄い色や白に近いものを大小、大きさに関わらず購入した。カーネーションの方がイメージに近い色があり、それもとりあえず買う。

そして、当日、初めて花びらにする作業。開き切った花は楽だが、蕾や小さいスプレーバラは大変だ。そして花びらにしてみて驚いたのだが、バラの花の色は、実に複雑だった。一見薄い淡いピンク系に見える花が、バラバラになると付け根のあたりが、黄色ぽかったり、微妙に黄色系が混ざっていたり、全体がかなり黄色がかってしまった。

カーネーションは、花びらにすると花弁がしぼんでしまい貧弱になるのと、バラだけが良いという希望もあり使わなかった。

海に浮かんだ花びらは、とてもきれいではあったが、太陽の光でますます黄色身を帯びて見え、Aさんのこだわりも気持ちを思うと本当に残念で心残りだった。この日は、素晴らしいブルーの空、ほぼ無風、波もフラット、花だけが悔やまれた。

しかし、長年この仕事をしてきて思うのだが、故人の弔いとは、セレモニーの結果ではなく、そこに至るプロセス、いかに皆が故人を思い、故人のためを思い試行錯誤し、実行したかなのだと思う。それが一番大事なことだと思う。結果は、どうしても偶然の事態に左右されてしまうのだから。でも、もちろんベストは尽くすのだ。

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