お客様の声(風の日誌)

散骨式などのエピソードを読める「風の日誌」を過去のものから全てを掲載しています。過去のものは右の目次からどうぞ。

2007年12月

2007/12/26 「もとに戻すのは百年かかる」
2007/12/12 母のシャコバサボテン
2007/12/08 後悔したくないんです・・・2
2007/12/08 二階から眺める海に
2007/12/08 海には不安と自由がある

2007年12月26日

「もとに戻すのは百年かかる」

二人きりの六十余年の生活で、明治生まれの主人は、戦後の教育、そして社会、人身の荒廃を憂い「もとに戻すのは百年かかる」が口癖でした。

自宅の一室を鏡張りの道場にし、ライフワークの禅の研究、坐禅、古武道の研究、読書、午後は庭の手入れや、警察、法務省のお手伝いで社会教育に東奔西走し続けた生涯でした。早朝、夜間も問題児を抱えた父母の相談を、受けることがしばしばでした。

九十二歳のとき、武道修行のツケがヒザに来て、寝た切りになり、私も背骨を折る事故に遭いましたが、食事だけはヘルパーまかせにせず、自分の力を出し切った厳しいながら悔いのない老老介護をつづけました。

若い頃から老後は広い静かな所で、土に親しみながらという生活設計を立てていましたが、無口な主人が最後に「生活設計は達成したネ、我が人生に悔いなし。」と言ってくれました。不思議に涙は出ませんでした。

以前、「君は、行が足りない」と言われた事があり、私なりに坐禅を続けた効果か、私の半分には、何時も主人がいるという不思議な心境になっていました。自分の「悟り」と思う事にしています。

生前、人生の終末について二人で話し合った事がありましたが、想像もしなかった境地でした。十一月の末、三日続けて夏服姿の主人の夢を見まして、あわててアルバムから夏服の写真を取り出しました。くしくもその朝、二十三日の散骨の報告と写真をいただき、心あたたまる儀式に私も参加している気がして、思い出の逗子の波間に主人の姿を見た様な気がして、思わず涙があふれとまりませんでした。斎場で最後の別れから一年九ヶ月振りの涙でした。これからも折々、海の様子を夢で知らせてくれるに違いないと、楽しみにしています。

残された者にもこうして落ち着きと、安心と希望を下さいますお仕事、そのお人柄と共に心から敬意を表したいと思います。本当に有難うございました。

 

このたび葉山の海に散骨された、T氏の奥様から頂いたお手紙を、許可を得掲載しました。

散骨をしていると、時に「生前、是非、お会いしたかった!」と思わずにいられない人物に行き当たります。

私(船長)も空手や柔術を修行し、少年達とも稽古をしました。入門仕立ての子供たちも道着の帯に色が付きだすと、空手家、柔術家としての礼儀、起ち居振る舞いも身につき、心身ともに見違える様に成長します。海軍士官だったT氏の戦後社会への憂い、武道を通じ、青少年を導きたいという想など、お話をお聞きしたかった。

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2007年12月12日

母のシャコバサボテン

母が亡くなって、今年で6年が過ぎた。

生前、母がホスピスに入るとき、ベランダにあったいくつかの鉢植えを家に持って帰った。みんな駄目になってしまったが、シャコバサボテンだけは、細々と雑草のように何とか生きていた。

忙しさだけではなく、怠慢のせいで、水も肥料もまじめにはやっていなかった。でも、いつも母の形見として気になっていた。

今年の秋ごろから、何気なく比較的まじめに水をやるようになった。今、シーズンを迎え、それは見事な花を咲かせている。物凄い生命力である。同じようにほっておいたゼラニウムとベコニヤも花が光輝いている。

そんな花たちに元気をもらい、思いついたことがある。手元供養を観葉植物やプランターの花でしてもいいのではないかと。

私のように怠け者で、水遣りが出来ない人には不向きかもしれないが、それを契機に継続すれば素晴らしい。いつも話しかけ、成長が楽しめ、癒される。

万が一、それが枯れたり、駄目になっても、土は残るから、また新しいものにして継続できる。ミニチュア樹木葬、盆栽もいいかもしれない。やはり、生きているものは凄いのだ。

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2007年12月8日

後悔したくないんです・・・2

セレモニーと証明書、写真等、本当に色々ありがとうございました。当日は本当に気持ちの良い陽気の中、我が家の近所である江ノ島を臨みながらTを見送る事ができ、とてもホッとしています。散骨をした事でようやく本当の意味で、わが子の死を受け入れられた様な気がしています。

遺骨を手放す時はやはり泣いてしまいましたし、一瞬ためらいそうになりましたが、母として、迷う事無く毅然とした姿を見せたくて決意を持って送り出しました。

この二年七ヶ月以上、本当に沢山の事があり、沢山の想いを胸に日々過ごしていましたが、Tの遺骨を手元に置いておくのは、私の執着心の表れの様な気がしていて、ずっと気にかかっていました。

主人とも沢山話し合い、時にはケンカもしましたが、息子への愛情を持つ両親として、当然だった様にも思います。そして、お二人のお人柄に触れ、納得してようやくTを解放できた様に思います。Tもやっと安心できたのでは・・・と思います。

当日の夜はTを亡くして以来、初めての深い眠りにつく事ができました。悲しみは完全に無くならないかもしれませんが、一つの大きな節目を迎え、前向きになれそうです。あんなに初めは反対していた主人も、とても安心していて、自分自身も散骨して欲しいと言っています。私は勿論初めから、そのつもりでしたが、親子三人で本当の意味で一つになれると思うと嬉しいです。

海の大自然に還っていくTを見送りながら、ママもいつか行くから待ってねと話しかけていました。そして、ママはもう大丈夫だからとねと話ました。当日は私の母、妹夫妻、兄夫妻がその時刻にTへの想いを胸にお祈りしてくれていたそうです。きっと、みんなの愛情に包まれ、幸せだったと思います。

余談になりますが、Tは「鉄腕アトム」と誕生日が同じなんです。生まれて間も無く亡くなったので性格は分かりませんが、私の中ではアトムの様にとても強くて、優しい子です(親バカですが・・・)。私の人生を終えてTと再会する事ができれば、アトムの様な息子に少しでも誉めてもらえる様に、生きて行く様に頑張ります。

本当に、本当に色々、ありがとうございました。これからどんどん寒くなりますので、お体にお気を付け下さい。私達もお二人の様に素敵な夫婦になれる様頑張ります。長文、乱筆で申し訳ありません。また、何か機会がありましたら、是非宜しくお願いいたします。

かしこ?

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2007年12月8日

二階から眺める海に

前略

たくさんの写真、証明書、早速お送り頂き、ありがとうございました。また、お心のこもったお手紙を頂戴し、大変嬉しく拝見しました。

鎌倉の海は、私にとっては、小さな頃から身近な存在ですし、毎朝、二階から眺める海に母のお骨を流すことができ、一番良い選択をしたと改めて思います。

家の方向が見えるベストポジションを選んでくださったとのこと、細やかなご配慮に心から感謝しております。

私は元々、以前から考えていたことですし、ある程度イメージをしていたのですが、父も夫も、ああいう形での散骨を体験し、感動したようでした。「死んだら自然に還りたい」という考えは3人とも皆共通して持っていますので、ごく自然に心が動いたのだと思います。父も「是非、自分の時には同じようにして欲しい。」と言っておりました。

北田様をはじめ、スタッフの皆さんも、とても感じよく接してくれたことも、父は嬉しかったそうです。夫も同じことを言っていました。

というわけで、今後もまたお世話になるかと思います。(笑)何卒、宜しくお願いいたします。

頂いた写真は、親類に見せてあげようと思います。
本当に、ありがとうございました。

かしこ

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2007年12月8日

海には不安と自由がある

このたびは海洋散骨で、お世話になりました。

担当していただいた北田京子さんの、親身で、しかし過剰でない対応に心やすらぎました。ありがとうございました。

証明書にそえられたお手紙も、とても、心あたたまる結びでした。時々、海辺に行こうと思います。

旅立ち・・・
道にはたしかさと不自由さがある
海には不安と自由がある
船出にはいい日なのかも

11月23日に寄せて書いた駄文です。ありがとうございました。

ご友人の散骨を依頼されたNさんからのお便りです。

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