お客様の声・風の声 2008年2月
2008/02/13 〈貴方へ〉
2008年2月13日
〈貴方へ〉
貴方が『何カ・オ・カ・シ・イ・・・』と眠る私に言い、救急隊員に運ばれて行く時にはもう意識がなかったネ、でも私達は貴方がこの家に戻ると信じていた。
「脳出血で致死量です。」の医者の一言。そして「手術しますか?」貴方の生死を私が決めるの?! 信じられない現実でした。結婚生活27年、貴方の後を付いて行けば良かったし、これからもそのはずだった・・・。
お母様と楽しげにお喋りする、都会育ちで山とスキーが好きな、優しくてとても清々しい貴方に恋をし、結婚。三重の田舎の店屋で育った為、玄関のある家に住むサラリーマンの妻になりたかった私には夢のような新婚生活でした。
転居(転勤)も多かったネ、三重→横浜→千葉→神戸→大阪→千葉。カメラ好きだった貴方は一杯写真を撮ってくれたネ。
外資系企業だった為、会議で海外出張が多く、マイレージで海外旅行に連れて行ってくれたネ、韓国・バリ・タイ。
希望のサラリーマンの妻になったものの、仕事をしたくなり働きたいと言い出した時「家に居てストレスを貯めるより、出た方が良い」と賛成してくれた貴方。
仕事場の嫌な人の悪口を言ったら「人の悪口を言う君は好きじゃない」という言い方をしてくれた貴方。
『一度でいいから、“愛してる”って言われたい』の希望をやっと叶えてくれたのは、亡くなる一年程前だったネ。でもイザ言われてみると、とても照れ臭くて嘘っぽく感じちゃった、やっぱり言葉じゃないんだネ。
手術も効果なく昏睡状態のまま逝ってしまった貴方、枕元で言った私たちの『ありがとう』は貴方に届いていたよネ。
残された私は、貴方の分も二人の娘と頑張って楽しく生きて行くよ、見守っていてね!
「星影の小径」を聴きながら貴方の居ない淋しさに泣く時は、生前嫉妬(やきもち)を焼いてもらいたいと言った貴方だから喜んで見てるのかもネ。
〈船長夫妻へのお礼〉
菩提寺と京都本山への納骨をしても気分が落ち着かなかったのですが、1月19日、海洋散骨を済ませたら納骨時とは全く違う感覚を持ちました。彼をとても身近に感じ、彼が喜んでくれてると素直に思えました。
船長さんから想像以上の沢山の写真、そして京子さんからの暖かいお手紙のお陰も大だと思います。
海洋散骨は生前に彼の希望として聞いていた訳ではなく、残された私の一存でしたが間違ってなかった。本当に風さんに出会えて良かったです。『ありがとうございました!』
拙い文で恥ずかしいですが、気持ちがスッキリしました。彼への気持ちを文にする機会を頂き感謝して居ります。
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