お客様の声・風の声

散骨式などのエピソードを読める「風の日誌」を過去のものから全てを掲載しています。過去のものは右の目次からどうぞ。

2017年11月

2017/11/28 黒潮に乗せて

2017年11月28日

黒潮に乗せて

「故人の遺言は、黒潮に乗せてくれ」仕事で船に乗り、世界を廻っていたお父さんらしい最後だ。家族はいろいろ悩み、「風」に依頼が来た。
過去にも何度か、黒潮に乗せるため、串本や八丈島へ行った。しかし今年は、黒潮が大蛇行して日本からかなり離れている。最初の時点では、土佐清水だけが近かった。いつも必ず側を流れる串本も八丈島も駄目だった。土佐清水は、高知の空港から車で4時間位掛かる不便な場所である。依頼主も年寄りを連れて、とても行けないと言う。
そうこうしているうちに、黒潮が八丈島に近づき、八丈での散骨が可能になった。しかし、その日が近づき天気予報では、予定の週末両日が大荒れと出た。その旨、依頼主に伝えたが、仕事の都合でその2日以外は出来ない、どうしてもその日にやってほしいとの事。
天気は、どうにもならない。しかし幸い黒潮は八丈島を囲んでいた。
覚悟を決めて、前日島に入り、前日の予報では、早朝ならまだ風は吹かず、波も何とか出られそうである。依頼主も前日夕方には、島に来ている。
 現地の船長とも相談し、早朝の出港を決めた。小雨が降り出し始めていたが、ご遺族4人が乗り、黒潮に向かった。黒潮は太平洋をまるで川の様に流れ、色も黒のような濃紺で、温度も高くその流れが盛り上がっている。色は濃くても抜群の水の美しさだ。その中では、明るい色の花が目立つので、黄色を主にした。女性が一人船酔いしたようだが、とのかく、無事にご遺灰を黒潮に還せた。船から降りると予報通り、雨、風、大荒れとなった。その日、黒潮は日本では八丈島だけが接していた。本当にラッキーな散骨だった。


先日の八丈小島

風 北田

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