お客様の声・風の声散骨式などのエピソードを読める「風の日誌」を過去のものから全てを掲載しています。過去のものは右の目次からどうぞ。 2007年10月![]() 2007/10/06 2つの結婚報告 2つの結婚報告今年の夏、ちょっとうれしいニュースがあった。5年前にお母様を亡くし、相模湾で散骨なさったYさんから電話が有り、お祖母様の散骨を頼まれた。その時は、Iさんという名前だったので分からなかったが、半年前に結婚をなさり、名前が変わっていたのだ。 彼女は20代でお母様を亡くし、他に身寄りは、施設にいる高齢のお祖母様だけのようだった。そのお祖母様も娘に先立たれてからは元気がなかったようだが、孫の結婚まで頑張っていらしたようだ。彼女の結婚後、97歳で他界なさった。 お祖母様のご遺骨も前回のYさんと同じ場所に散骨することになった。その日は海も穏やかで、彼女は新婚の旦那様と2人でお出でになった。彼女の誕生日は船長と同じ日、前回の散骨は、私の誕生日の7月30日でしたね、などと話しながら、その同じ海域に着く。 お祖母様の海洋葬、そしてお母様の六回忌に旦那様を伴い、結婚の報告が出来たことは、何よりも素晴らしい供養になったことと思う。彼女のお母様は、60代の若さで亡くなったのだが、お嬢さんを1人残して逝くことが一番心残りだっただろう。私の母もそうだった。最後まで私たち姉妹のことを心配していた。 お祖母様も97歳という大往生で、「風」の散骨としても最高齢であるが、夏の明るい太陽の下、こんなに輝かしい散骨も珍しい。素敵な旦那様をお母様に見せられて本当に良かったと思うし、更に更に幸せになって欲しいと思う。 そして、この秋、もう一つ日本海で、新婚の2人がお母様の散骨をなさった。Nさんのお母様が亡くなったのは、丁度新潟の地震のときだった。場所も新潟である。しかし、かなり富山寄り、糸魚川の側の親不知であったので、さほど被害はなかったらしい。それでもお葬式のとき、お寺で法要をしている間も何度か揺れたらしい。 Nさんは、お父様も以前に親不知の海に散骨していて、お母様の遺言で同じ場所にということになったのだ。船には新婚のご夫婦が乗り、他の姉妹や親戚は、陸を車で行き、海を見渡せる場所から見送ることになった。 その日の日本海は、迫る台風の前ではあったが穏やかだった。そして親不知は、前にも書いたが私たちにとっても「愛を誓った」永遠の思い出の地でもある。 |
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