お客様の声・風の声
2008年11月

2008/11/07 生前に予約して
2008/11/07 献体、そして散骨
2008/11/07 高齢の三姉妹の決断

2008年11月7日

生前に予約して

愛媛県に住むM・Tさんは、「愛媛新聞」の記事を読み、すぐに生前予約を当社に申し込まれた。

高齢で身寄りが無く、入退院を繰り返していたため、すべてをきちんと決めておきたかったのだ。後見人は司法書士にお願いした。

それから1年半、こんなに早くお亡くなりになるとは・・・。司法書士の方から電話を頂き、依頼通り委託にて散骨する予定であったが、ご近所で懇意になさっていたKさんが、横須賀まで来て立ち会って下さることになった。

予定外ではあったが、彼女の死を悲しみ、最後を見送ってくれたことはとても嬉しいことだと思う。

 

拝復
証明書、写真、確かにお受け取りしました。

その節は親身にお世話いただき、誠にありがとうございました。謹んでお礼申し上げます。

M叔母さんも三浦海岸沖の大海原でサバサバした気分で喜んでいる顔が目に浮かぶ気がします。

思えば難病、難病の連続で・・・普通の者であれば、泣き言の多くを聞き及ぶところでしょが、頑固な性格も相まって、泣き言の一つの聞かなかった事を思い出して、立派な人だったなーと今さらながら思い、一段と寂しさを感じる今日この頃です。

もう痛みに苦しむ事もないから、安らかに眠れる事でしょう。

まずは、とりあえずお礼まで。

追伸
宇和島へ来られる事がありましたら、ぜひ、ぜひ・・・連絡下さい。後になりましたが、ご主人様にも大変お世話になり、あいにくの荒海にも安心して乗船する事ができ、厚くお礼申し上げます。宜しくお伝え下さい。

又、お会い出来ます事を楽しみにしています。

                          乱筆多謝

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2008年11月7日

献体、そして散骨

献体から半年経ってSEさんのお姉さまのご遺骨が帰って来た。彼女は家族が無く、日頃妹のSEさんに献体と散骨をお願いしていた。

彼女が亡くなって、献体はしたものの、散骨はできるのかどうか分からず途方にくれていた。そんなとき、葬儀社のチラシに散骨のことが出ていて、早速電話したのだ。

 

本日は姉の海洋葬の様子を、お知らせ頂きまして有難うございました。

お手紙を読み、姉を偲び涙が流れました。姉が願っていた海に還ってさぞやあの世で安堵していることかとおもいます。

14枚ものお写真を何度も見返しながら、「風」様の細やかなお心使いを感じ、ありがたく感謝でいっぱいです。

再婚であった姉は、Y家のお墓に入ることをためらい、実子がいないので自分の死後をとても気に病んでおり、私に「もし先に死んだら骨は海に撒いて」と言っていました。

私の夫は、そんなことは法律で禁じられといると言い、私も夫の言葉を信じてしまっていたため、海洋葬のある事を知った時の喜びは神様に感謝致しました。

姉は生前知り得ていたなら、どんなに喜んで安心したことかと悔やまれますが、それも仕方のないことです。

四人姉妹の長女であった姉は、妹思いの優しい人でした。お人よしでその分騙されやすく、随分心配したものでした。でもそんな姉が大好きでした。

「風」様との出会いに、妹達と共に心から、心から感謝して居ります。本当に、本当にありがとうございました。

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2008年11月7日

高齢の三姉妹の決断

70代のT・Sさんは6人兄弟であった。しかし、今お元気なのは、彼女を含む三姉妹だけで、長女は90歳を越えている。

横浜の納骨堂には、実家の両親、2人の兄、1歳で亡くなった姉の遺骨が納められている。そのうちお墓を作ろうと思いながら、いつの間にか3人とも高齢になってしまった。

元気なうちにと三人で相談し、散骨を決めた。納骨堂を整理しに行くと、大きな4つの骨壷の他に小さな箱があり、その中に1歳で亡くなった姉の遺骨の他に小さい袋が2つあり、一つには名前と戒名が書いてあった。それは祖母の遺骨だった。もう一つは分からない。

7名のご遺骨は、一緒に三浦の海に還された。家族の墓より、家族の海。広く明るい三浦の海がT・Sさん姉妹の家族の海になった。

 

今年は暖かな秋を迎えましたが、やっと朝晩は冷たくなってまいりました。

此の度の海洋葬にあたり、いろいろ御親切に御指導戴き、心より感謝申しあげます。二人の姉達も大変感謝しております。

今は、私を含め三人共々、船長ご夫妻に御世話戴きました事を心よりありがたく思っております。

長く中華民国の青海で生活しておりましたS家の皆々にとって、最後をヨットに送られ美しい花々と共に、海に還ることが出来た事を、喜んでいる事と想像致しております。

御二人様のご健康と御活躍を心より、お祈り申し上げております。

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