お客様の声・風の声
2020年8月

2020/08/03 スタッフの声 / 石垣島での散骨

2020年8月3日

スタッフの声 / 石垣島での散骨

7月7日に無事Hさんの散骨が終わった。10年以上も前からの約束で、先日遺品整理をしたHさんの石垣島川平湾での散骨だ。

川平慕情

先島諸島は晴天が続き、程よい風に暑さも気にならず雲はあったが、スコールさえなかった。沖縄は梅雨明けで台風前の一番良い時期「うりずん」にあたった。沖縄の島には20回以上来ているが、こんなことは滅多にない。だからいつもお天気が心配で日程も長めに組んでいる。
それが最初から素晴らしい天候で、熱帯の猛烈な蒸し暑さもなく、澄んだ青い空とエメラルドグリーンの海が素晴らしい。

Hさんは若い頃、年中石垣島に来て、ダイビングをしたり、泡盛を飲んだり、本当にこの島が好きだったようだ。酒盛り仲間と歌まで作り、皆で合唱し、「川平慕情」と名付けテープに吹き込んであった。私たちは彼の写真を持ちサンゴ礁の浅瀬を通り、彼がおっぱい山と呼んでいた二つのピークの山が見えると場所で彼の遺灰は碧い海に白く広がった。もちろん預かっていた「川平慕情」のテープを彼の遺品の小型テープレーダーで流し、ブルーの花と泡盛と焼酎とオリオンビールを海へ捧げた。私はHさんの思い出で胸がいっぱいになった。やっとこの海に帰って来れましたね。海の上は涼しい風が吹いていた。
その晩は七夕。私たちは、星を見に天文台の所まで行った。言葉に出来ないほどの素晴らしい星空。星の多さは勿論、輝きが違う。どの星も東京で見る金星の様に明るい。残念ながら天の川は見えなかったが圧倒される星空だった。

沖縄とコロナ

このコロナの中、地方へ行くのはなかなか大変である。しかし、運よく一度目のコロナの波がやや下火になった時で実行出来たのだが、今だったらとても無理だったろう。その時は、幸い観光客も少なく、どこでも歓迎してくれたが、私たちは多少心配だった。
散骨の次の日、ホテルの近くの評判のいいイタリアンレストランに行くと、予約は午後9時過ぎでなければ取れなかった。それで9時まで時間を潰し、レストランに行くとカウンターに通された。消毒をして椅子に座ると、前はビニールで覆われてはいた。お客さんが結構入っていて、注文してもすぐには出て来ない。そのうち、後ろのテーブル席の4人組が気になった。若い男女2人ずつで、男の人2人が盛んに大きな声で自慢話をしている。それは止めどもなく続き、私はコロナの事が心配でならなくなる。こちらも食べているのだからマスクは付けられない。換気は入り口だけである。料理が出終わると急いで食べて立ち上がった。お勘定を済ませ、お店の人にそれとなく言った、「もし、このお店がクラスターになったら、すぐ連絡をしてほしい」と携帯番号を渡した。
そして今
私たちが帰る日、石垣島に1人コロナ患者が出た。
昨日今日、沖縄では1日70人を超すコロナ感染者が出ている。島の病院はもう満床だという。高齢者も多い島である、楽しみたいのは分かるが、できれば出かけず節度を持って行動してほしいと思った。
それから帰りの飛行機の3時間、たくさんの3歳以下の子供たちが変わるがわる、また一斉にギャーギャーと物凄い声で泣き喚いていた。ゴルフをしに来た親子連れが多かったが、なぜ小さな子を連れてゴルフに沖縄まで行かなければ行けないのだろうか。もう2,3年待てないのだろうか。

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