お客様の声(風の日誌)

散骨式などのエピソードを読める「風の日誌」を過去のものから全てを掲載しています。過去のものは右の目次からどうぞ。

2005年7月

2005/07/21 霧の中のオペラ・・・2
2005/07/21 霧の中のオペラ・・・1
2005/07/02 潮の香りや、潮騒の音が・・・
2005/07/02 来年の一周忌には、城ヶ島から・・・
2005/07/02 迷っていました・・・

2005年7月21日

霧の中のオペラ・・・2

そして、当日。前日から霧である。ニュースではタンカー同士が衝突炎上するという事故。その日、観音崎から内側は、霧が晴れているという情報で、徐々に晴れるのでは、という予測。海は穏やかだが、風は多少あった。出港後、霧は晴れるどころか、益々濃くなり周囲は何も見えない。船長は、助手にレーダーを見張ってもらい、霧笛をならしながらスピードを押さえ、他の船の動きを探りながら走る。

この仕事を始めてから、こんなに濃い霧に出逢うのは初めてである。完全にどこを走っているのか分らない。GPSとレーダーがなければ、とても走れないが、それでも非常に神経を使う航行である。

乗船しているKさんたちにとっても何も見えず、退屈だったことだろう。しかし、船内では、Kさんのお母様のために「椿姫」のビデオを流しておいた。
ゆっくり走っているだけにいつもより時間がかかり、城ヶ島沖の散骨海域に着いた。あたり一面霧の海。ここはどこ?という感じである。そして、ドミンゴの素晴らしいテノールが朗々と響きわたる。

霧のベールの海に響く「トゥーランドット」のアリア、正に神秘的である。そして散骨。これはめったに出来ない貴重な体験だった。「何も見えなくて残念でしたね」とKさんたちにいうと「まるで夢を見ているようでした」という感想だった。

「椿姫」も浦賀のマリーナに近づく頃、幕を閉じた。

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2005年7月21日

霧の中のオペラ・・・1

5日連続の散骨が決まったとき、お天気だけが心配だった。よい条件の海が5日も続くとは思えなかった。長期予報を見ながら、一喜一憂の日々。それでも梅雨の時期、雨は降っても海は静かな日が多いはず、台風前の海のベストシーズンとも云える。

そして、18日の海の日を最後に全て無事終了。後半発生し、心配された台風も本州はそれ、その幸運は奇跡のようだった。今年は全般に天気には恵まれ、90パーセント位が第一希望で出来ていて、非常にラッキーだ。恐いくらいの幸運にいつも終わるたびに神に感謝する。

さて、5日連続の中日、Kさんのお母様の散骨の日。いろいろなご家族が、いろいろな思いで散骨をなさる。Kさんにも特別な思いがお有りになったに違いない。散骨当日までに、度々電話を頂き、いろいろ相談なされた。

「散骨依頼書」には、いろいろな項目が設けてある。希望の音楽、希望の花、献酒の希望等、そして最後に「散骨の動機」「どのような雰囲気で散骨をしたいか」「故人の人柄、思い出」の三つの欄。全てをしっかり書いてくる人は少ない。
しかし、思いを込めて書いていらっしゃる方には、その思いに応えたいという気持ちが自ずから湧いてくる。

Kさんは、しっかり書いて下さって、亡きお母様の人柄がおぼろげながら伝わってきた。音楽は、「プラシド・ドミンゴ」または「椿姫」、どちらも私の好きなものだけに燃える。それにオペラは、「私のお父さん」を除けば、今までで初めてのリクエストだ。

フランコ・ゼフィレッリ監督、プラシド・ドミンゴ主演の素晴らしい映画がある。「ラ・トラビアータ」(「椿姫」)、そのビデオをニューヨークの友だちから貰い、メトロポリタンオペラハウスに勤めるジョーと一緒に見て、二人で泣いたのは懐かしい思い出である。テレサ・ストラータスのビオレッタは、オペラ歌手としては、本当に痩身でまさにその役にうってつけで、病気の場面は鬼気迫るほどだ。

そのビデオを今回船の中で流したいと思って、方々探したがどうしても見つからず、いろいろ悩んだ末、ホセ・カレーラスのNHKホールでの録画を使うことにした。若き日のホセ・カレーラスは、見た目がドミンゴよりもアルフレッドに似合っている。

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2005年7月2日

潮の香りや、潮騒の音が・・・

伊豆・下田港沖で散骨されたWさんからのお便りを、承諾を得、掲載いたします。Wさんは、下田東急ホテルの窓から見える海への散骨を、希望されました。

先日は、お世話になりました。証明書および写真いただきました。

天気にも恵まれ、無事済ませることが出来、息子ともども安堵いたしております。

夜はホテルの窓から海を眺め、思い出に浸りながら、おしゃべりが尽きませんでした。

船長御夫妻やボートサービスの方々の、お優しさにもふれ、感謝の気持ちでいっぱいです。

故人もきっと安らかに旅立ったと思います。私の胸の中には、あの時の潮の香りや、潮騒の音がまだ残っています。これからの日々に、折に触れ力になってくれると思います。ありがとうございました。

季節柄、ご自愛の上お過ごしください。

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2005年7月2日

来年の一周忌には、城ヶ島から・・・

Mさんからのお便りを、承諾を得、掲載いたします。

拝啓

先日は父の海洋葬に際し、大変お世話になりました。

散骨という初めての経験でしたが、皆様の御配慮の中、心穏やかに済ませることが出来ました。

無宗教の家族葬に始まり、すべて父の希望に添って行ってきました。最後まで天晴れな父でと思いますし、来年の一周忌には城ヶ島から、在りし日の姿を偲びたいと思っております。

ありがとうございました。
                            かしこ 

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2005年7月2日

迷っていました・・・

合同散骨に参加されたKさんから、お便りを頂きました。承諾を得、掲載いたします。

拝復

この度は、ありがとうございました。

夫の遺言で、太平洋に散骨をたのまれ、実は私自身迷っていました。どのようにしたら良いのか、色々調べましたが、思うようなやり方がなく、とうとう夫が他界して4年もたってしまいました。

インターネットで貴社を見つけ、お願いすることにしました。天候にも恵まれ、黒潮をさがしてくださり、BGMも良く、崇高な気持ちで夫の希望通りの散骨をすることが出来ました。

敬具

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